ザ・抜けペン計画 現代編

投稿者: | 2024年1月4日

COOLPIX P950という悪魔の囁きで頓挫しかけた弊計画、これもまた天啓と思える閃き「飛んでる鳥を撮りたい」で一気に持ち直した。

K-5IIsのAFでもサーマルに乗って上昇中のタカならどうにか撮れるのだが、水平滑空中の姿は置きピンか連写乱れ打ちくらいでしか撮れない。なにせ細い一本道をゆっくり歩み寄ってくるレッサーパンダすら撮るのが難しいのだからさもありなん。

しかし、撮像面に3桁のAF測距点を持ちライブビューのリアルタイム被写体認識ができるミラーレスであれば話は別。トリッキーなランダム移動はともかく合焦アルゴリズムとAFモータの性能が許す限り動体に追従してくれる。せっかくシステムを一新するならこれを味わわぬ手はない。

そんなわけで再び各社ミラーレス機の検討をしてみた結果:

  • キヤノン:性能、機能を考慮するとEOS R7。しかし縦持ちグリップを兼ねるバッテリーグリップのオプションがないのと、鳥撮りに最低限のレンズRF100-400mm F5.6-8と合わせて新品で20万円台後半となり予算的に厳しい
  • ソニー:鳥撮りに最低限のα6700 + E 70-350mm F4.5-6.3の組み合わせで新品30万円くらいとますます厳しい。しかもファインダー位置がびみょー
  • オリンパス/OM SYSTEM:現行機種だと20万円台半ばのOM-1になりボディだけで厳しい。しかし旧機種であれば中古がかなり安く、またレンズは75-300mm F4.8-6.7なら新品でもリーズナブル

以上の検討より、オリンパス/OM SYSTEMの旧機種から選ぶことにした。撮像フォーマットが小さいぶん高感度耐性が低いのと噂に聞く独特なUIが懸念材料であったが、前者はRAW現像時のノイズリダクションで対処、後者はカスタマイズと慣れで克服することとした。

はじめは価格面の理由でE-M1 Mark II + バッテリーグリップを考えていたが、2016年発売の機種だけあっていま見ると性能機能面に古びた感が否めない。では2020年発売の後継機Mark IIIはというと、改良部分が少ない割に中古価格が約2倍。

Mark IIとMark IIIのどちらか決めあぐねているうち、ふとm4/3らしからぬ縦グリップ一体型機種があるのに気づいた。2019年発売のE-M1X。そういえばデジカメWatchで見かけて異端みを感じた覚えがある。調べてみると、画像処理エンジンはMark IIと同じ古いver.だが高速化のために2基掛け、縦グリップには電池2個差し、電子ダイヤルはMark IIIと同じく他社に近い形、測距点移動しやすいマルチセレクタが縦横両グリップに付いて、おまけにファームウェアアップデートで鳥認識まで追加されている。それでいて中古価格はMark IIに2~3万円足したくらいで、Mark IIに中古1万円のバッテリーグリップを付ける前提だと価格差は1~2万円。マルチセレクタは欲しかったし、鳥認識もできるとなればMark IIとの価格差は実質0円みたいなものと言えよう。

さっそく地図っぽい名前がついた某有名中古取扱店の通販サイトをチェックし、程度の良さと価格の釣り合う品を吟味した末にポチった。レンズは中古とあまり価格差がなかったので新品を。レンズプロテクタと液晶保護フィルタも忘れずに添えて。

かくして弊計画は完遂した。なお、品物が届いてからの悪戦苦闘ing(現在進行形)はまた別の物語である。いずれ語られることもあろう。

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